読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

組立体操=?


ここ数年、組立体操の事故が相次ぎ、社会問題となっているじゃないですか。
私が悲しいのは、「感動」VS「危険」の枠組みでしか組立体操が語られないこと。

私は、
「組立体操=感動」の公式が、教師の頭からなくならない限り、
「組立体操=危険」の式に「勝つ」ことはできず、
組立体操は「危険でよくないもの、やるべきではないもの」に成り下がるしか無いと思います。

この構図の中で語るならば、これだけ事故の多発する組立体操はさしあたって控えるべき、としか私は言えません。

・・・でも、でも、ですよ。
組立体操には、明確な意義があります、と私は言いたい。

それは、集団による協力や協同、連携や支えあいです。
また、自分の身体と相手の身体を互いに感じ、身体感覚を呼び覚ますことです。

体育というと、かけっこやバスケットボールに代表されるような、勝敗や記録の更新に主眼がおかれる種目が多数を占めます。
しかし、そんな中で、協力・協調し、一つの作品を創りあげようとするのが組立体操です。
相手がいるために少し難しくなるけれど、互いを感じて美の共有感を得よう、というのが組体操です。

これは本来、子どもたちの人間的成長を促す一つの大切なツールとなるはずではないでしょうか。
私はそう思います。

今問題なのは、
1)一時的な練習しかさせずに、(運動会などに向け、)いきなり難しい技を子どもたちに要求していること
2)「◯段を完成させる」や「先輩を超える」の優先順位が安全管理より高くなってしまっていること
3)そしてその大もとの原因として、教師たちが「組立体操=感動」以外の式を知らないこと

にあると思います。

組立体操は、古くは古代エジプトから続く、文化の一つです。
巨大化・高層化がすべてではない組立体操の真の魅力を皆が理解し、組立体操を味わったその先にある感動を共有できる日が来ることを願ってやみません。