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読書記録『読書術』(加藤周一)

読書

加藤周一さんの『読書術』を読了。


すごく感銘を受けたか、というとそれは微妙で、
過去に色々読書術系の本は読んできているからか、
聞いたことある内容が多かったのと、
例示はあまり興味がわかなくて、やや飛ばし読みしてしまった感じ。

とはいえ、勉強になったり、ハッとさせられた部分もあったので、
それを記録します。



本書で最も共感し、自分に足りない部分であると感じたのは、
p98「目的を立てて、その目的のために本を読む、そのほかの本は読まないと決める」態度。

知識を得たい、成長の糧にしたい、学びたい、、、

読書する際の私には、そういった気持ちがあるのだから、
よくよく胸に刻まなくちゃなあ、と思いました。

具体的には、
・一冊だけ読む
・一人の作家とだけつきあう

という態度。
これは古典を精読するという「おそ読み」の態度とも通じる。

結局のところ、p60「耐えず変わっていく社会の表面の現象を忙しく追いかけているよりも、一度そこから目をそらせて、基本的な社会の構造、基本的な構造の動き方を理解しておいたほうが、長い目で見れば時間の経済になる」。

ついつい焦ったり、気持ちがはやったりして、
表面の現象を追いかけがちな私には、耳に痛く、ありがたい言葉でした。


一方で、ちょっと反論したいと感じたのは、
p200「必要な本はむずかしくない」という部分。

確かに専門的知識が身についてきていて、
さらにその知識を深めたい、と思う時期に読む関連書籍はさしてむずかしくないように感じるけれど、
必要であっても走り出しの時期にはむずかしく感じると思います。

その打開策として、
本書でいう一冊の本を「おそ読み」し、解説書のような本を見つけ、
合わせて精読するのが大切じゃないかな。

そういう意味で、池上彰さんの書籍は、
むずかしい本の数々をむずかしくなく読めるようにするための本だなあと思います。
ほんと尊敬。

また、この「むずかしい本を読む『読破術』」の章は、
本を読む際の参考、というより、
自分が人に伝える文章を書く際に注意すべきヒントがたくさん詰まっているように感じました。